箕輪町よりキズ・へこみの板金修理事例（ゴルフ５　R32）

【経年で劣化し錆発生の車でも当社の技術力で新車同様に復活！】

▼　修理前

箕輪町からのお客様でゴルフ５・R32になります。

ロッカーパネル左右錆穴があり、フロントフェンダー左右裏側から錆穴発生の為、相談で御来店して頂きました。
2ドアのゴルフ５・R32のミッション車は弊社でも珍しい車両の一台でした。
リフトで車両を持ち上げるにも躊躇してしまうぐらい錆が進んで、相当に劣化が進行している状態の車でしたので、作業も難航しながらの修理でした。

※　修理する際の方法はさまざまなので、お客様のご都合や希望を確認して適切な修理方法を提案させていただいております。

【修理内容】
左右フェンダー・・・・・・・・・・・良品リサイクル部品
バックドア・・・・・・・・・・・・・良品リサイクル部品
左右ロッカーパネル・・・・・・・・・新規作成
フロントドア＆クオーターパネル・・・塗装

▼　作業を行うため、工場に入れる前に高圧洗浄機で、できる限り、車体から砂、土を吹き飛ばし、除去します。

▼　左右のロッカーパネルを取り外し、まずは錆の状態を確認していきます。
錆の状態が本当に酷い状態になっていますね！
ちょっと手を付けるだけでボロボロに剥がれ落ちてしまう状態です。

▼　まずはサビサビのロッカーパネルを形を崩さないように車両より撤去していきます。

▼　細かな錆も逃がさず削除するのが重要です。

▼　フロントピラー立ち上がり部分にも錆がありました。
ピースを作り、次回錆びないよう砂、水が入らない工夫で作成します。

▼　左右ロッカーパネルは、機械鈑金にて純正パネルにほぼR部分、折込角度も再現して、一枚鉄板より作成しました。
通常ボンド版といわれるものです。1.2ｍｍ厚物を使用
下の写真が機械鈑金で使う、鉄板オリ機になります。

▼　鉄板もカットできます。

▼　プレス機も使い、微妙なアールをつけながら、確認するためのこの車両のロッカーパネルのために専用ジグを作り作業を進めていきました。

▼　作成したパネルをオリジナルの位置を確認しながら、溶接でつなげていきます。
ジャッキアップして、パネルを水平に維持した状態で、ステンレスの定規で確認しながら溶接を進めていきます。

▼　バイスグリップでしっかりと固定して溶接で定着させていきます。

▼　溶接が完了したらベルトサンダーで溶接個所を削って仕上げます。

▼　ロッカーパネル外側のアンダーコートは錆の発生を確認するため、バーナーで炙りながらスクレッパーで削りながら作業を進めます。

▼　作成したパネルの溶接が完了したら、つなぎ目は、パテで修正して通常の凹みの修理の従来の作業を進めます。

▼　スペアタイヤの収納場所のパネルのサビサビを作業途中に発見してしまい、追加作業になりました。

▼　錆の原因はバックドアのワーゲンマーク（エンブレム）のパッキンの劣化でハッチ裏側を錆びさせていることによるものでした。
外側から水をかけると裏側から水が垂れ落ちてきている状況を水密テストを行った結果判明しました。

▼　錆の除去は、カップブラシをグラインダーに装着して錆を落とし、特殊な接着剤で固めました。

▼　錆封じは、錆を的確に落とした後、塗ります。
若干残った錆に化学反応したら、乾くと金属と同じくらいの強度が出る接着剤（金属補修用シーラント）を塗っておきます。

▼　その後に、フロア塗装も施しました。

▼　フェンダーは左右良品リサイクル部品の交換となります。
バックドアについても良品のリサイクルパーツに手をかけて交換しました。

▼　いよいよこれから塗装工程に入ります。
塗装はフロントドア、フェンダー、についてはそれぞれ単体で塗装をしてきます。

▼　ロッカーパネルについても単体で塗装をします。

▼　バックドアの塗装になります。

▼　まず、車を塗装専用ブースに移動して埃の付着などを防止します。
さらに塗料がかかってはまずい個所を専用のシートでマスキングをします。

塗装に入る前に、それぞれのパーツを細かいサンドペーパーで足付けを行い、さらに塗装面全体の脂分・ワックス分を専用の溶剤で落とす脱脂の作業を行ってから実際の塗装工程に入ります。

▼　塗装は当社のベテランの塗装職人により現車の色に合わせた調色を行い塗装をしていきます。
塗装色が決まると、まず、ベースカラーを一度にべったり塗装せず数回に分けて丁寧に吹き付け塗装をおこなっていきます。
次に、透明なクリア塗装を行います。
クリア塗装を施すことで紫外線による色の退化を防いだり対候性がよくなります。